出国税の対象者と徴税方法は?いくらなの?

2019年1月7日に新たな税金として「出国税」が導入されました。

国税としては地価税以来27年ぶりに新設された税金ですが、誰が何円払うのか気になりますね。

今日は出国税の対象者や徴税方法、金額など基本的なことについてシェアしたいと思います。

出国税が新設された目的とは?

 

出国税(正式名称:国際観光旅客税)とは日本を出国する際にかけられる税金です。

出国税は2018年の4月11日に参議院で成立し、2019年の1月7日から施行されました。

この出国税が新設された背景として、国税庁のサイトを見ると以下のような記述があります。

観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために、「国際観光旅客税」が創設されました。

この記述を見る限り、特に外国人観光客の訪日を促進させるための財源として出国税が導入されたようです。

さらに、国税庁では出国税の使い道について、

国際観光旅客税の税収は、

①ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備
②日本の多様な魅力に関する情報の入手の容易化
③地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等

の3つの分野に活用されます

とあります。

参考;http://www.nta.go.jp/publication/pamph/kansetsu/kanko/index.htm

具体的には、文化財や国立公園などの観光資源の整備や空港の出入国審査の円滑にする顔認証システムの導入、さらに無料無料Wi-fiの充実化、洋式トイレや電子決済システムの導入、などが挙げられます。

来年が東京オリンピックということもあり、多くの訪日外国人が来ることが予想されますが、それを見越した税制度みたいですね。

余談になりますが、既に別の”出国税”があることをご存知でしょうか?

それは、国外転出時課税制度という税金です。

この「国外転出時課税制度」は2015年度の税制改正で創設された税金で、2015年7月1日以降に国外転出した居住者(日本国内に住所や家がない人を指します)が1億円以上の有価証券などの資産を所有している場合、その資産の含み益やに所得税や復興特別所得税と言った税金が課される制度です。

基本的にこの税金はシンガポールや香港などといった、有価証券の売却益などに課税しない国(いわゆるタックス・ヘイブン)に出国して税金逃れをする富裕層を対象にした税制度なので、一般の人からはあまり知られていない税金です。

出国税の対象者は誰?

出国税の対象者は基本的に2歳以上で日本を出国した人となっています。

日本を出国した人なので、日本人だけでなく外国人からも出国税を徴収します。

しかし、当然ながら例外もあります。

非課税の対象として、次の3つのケースがあります。

①乗継旅客(入国後 24 時間以内に出国する者
天候その他やむを得ない理由により本邦に寄港した国際船舶等に乗船又は搭乗していた者
2歳未満の者

②にある国際船舶とは日本と外国との間において行う観光旅客その他の者の運送に使用する船舶又は航空機を指しており、具体的には船、飛行機、ヘリコプター、滑空機、飛行船等を指します。

さらに、次のような人々も出国税が課されません。

・ 船舶又は航空機の乗員
・ 強制退去者等
・ 遠洋漁業者
・ 公用船又は公用機により出国する者
・ 出国後、天候その他やむを得ない理由により外国に寄港することなく本邦に帰ってきた者

そして、出国税が免税される人もいますが、基本的に外国人のみです。

・ 本邦に派遣された外国の大使、領事等(公用の場合に限る)
・ 国賓その他これに準ずる者
・ 合衆国軍隊の構成員及び国連軍の構成員等(公用の場合に限る)

一応、例外や免税対象となる人はいますが、基本的に出国税は日本を出国するほとんどの人が負担することになりますね。

出国税の金額と徴収方法は?

出国税の金額ですが、出国1回につき一人当たり1000円です。

これはファーストクラスでも、ビジネスクラスでも、あるいは船で外国に行く場合でも同じ金額です。

稀にですが、 機内持ち込みサイズを超える手荷物(楽器、絵画など)を機内に持ち込むために2席以上の航空券を買う人がいますが、出国税は一人当たりに課される税金なので、この場合は2席以上の航空券を買っていても1人分の税金を払えば大丈夫です。

また、出国税の徴収方法は基本的に本人が直接払うのではなく、航空券や旅行代金に含まれた形(税込み)で徴収されます。

例外として、プライベートジェットなどで海外に行く富裕層の方は出国する前に事前に自分で1000円を納税する必要があります。

出国税の税収は400~500億円を見込んでいます。

2017年度における日本からの出国者数は4658万人(その内訪日外国人は2869万人)なので、単純計算でも465億円の税収が期待できます。

海外に出国税はあるの?

出国税は海外でも導入されている国があります

例を挙げると

・韓国…10000ウォン(1000円)

・アメリカ…電子渡航認証システム(ESTA)の申請料金として14ドル(約1500円、外国人のみ)

・イタリア…2.9~18.94ユーロ(空港によって異なる)

・オーストラリア…60豪ドル(約4700円)

といったように、アメリカのような先進国や韓国のような近隣の国でも出国税を設けている国はあり、基本的に税金は料金の中に含まれています。

ネットの反応

海外出張多い人は大変だね
税金の正しい使い道を望む
皆話題になっていないから忘れてるかもしれないけど、明日から出国税が徴税開始です
観光事業の財源になるのかも怪しいもんだ
関所かな?
何万、何十万飛んでく海外旅行で千円に嫌悪感を抱くのか…
1月7日から出国税が徴収されるけど、2月から燃油サーチャージも挙がるので注意
出国税自体には賛成だけど、せめて被災地支援や少子化対策に当ててほしい
チリも積もれば…
海外では『サヨナラ・タックス』と呼ばれているらしい

出国税の対象者と徴税方法は?いくらなの?まとめ

出国税についてはニュースを見て初めて知った方も多いかと思いますが、意外と海外にもある税金だったりします。

しかし、出国税は一律1000円ということもあり、LCCのような格安航空機を利用する人には結構痛手になるかもしれないですね。

また、出国税は国税と言うこともあり、政府は税金を正しく使ってほしいですね!