今年で100回目を迎える夏の甲子園大会、南神奈川代表は横浜高校に決まりました。
今年は100回目の記念大会ということもあり、愛知、神奈川、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡を2地区に分けて、計56代表校で今年から新たに新調された深紅の大優勝旗を目指しますが、南神奈川は横浜高校が3年連続16回目の出場となりました。
今回は甲子園2018年夏の横浜高校野球部メンバーのスタメンと出身中学、注目選手についてシェアしたいと思います。
横浜高校野球部のスタメンは?
まずは横浜高校野球の南神奈川県大会の登録メンバーをみていきましょう。
番号 | 名前 | ポジション | 学年 | 出身中学 | 出身リトルシニア等 |
1 | 板川佳矢 | 投手 | 3 | 栃木 野木町野木中学校 | 軟式野球 |
2 | 角田康生 | 捕手 | 3 | 栃木 上三川町明治中 | 栃木下野シニア |
3 | 内海貴斗 | 一塁手 | 2 | 神奈川 横浜市末吉中 | 世田谷西シニア |
4 | 齊藤大輝 | 二塁手 | 3 | 神奈川 横浜市六ツ川中 | 戸塚シニア |
5 | 山崎拳澄 | 三塁手 | 3 | 神奈川 横須賀市野比中 | 中本牧シニア |
6 | 遠藤圭吾 | 遊撃手 | 3 | 神奈川 横須賀市池上中 | 横浜港ボーイズ |
7 | 長南有航 | 外野手 | 3 | 栃木 佐野市田沼西中 | 佐野シニア |
8 | 小泉龍之介 | 外野手 | 2 | 福井 越前市武生第二中 | 鯖江ボーイズ |
9 | 河原木皇太 | 外野手 | 3 | 神奈川 茅ヶ崎市萩園中 | 寒川シニア |
10 | 黒須大誠 | 投手 | 2 | 福島 いわき市中央台北中 | いわきボーイズ |
11 | 及川雅貴 | 投手 | 2 | 千葉 匝瑳市八日市場第二中 | 匝瑳シニア |
12 | 山口海翔 | 捕手 | 2 | 神奈川 川崎市向丘中 | 横浜青葉ボーイズ |
13 | 万波中正 | 投・一・外 | 3 | 東京練馬区開進第二中 | 東練馬シニア |
14 | 渡会隆輝 | 内・外 | 1 | 千葉 市川市下貝塚中 | 佐倉シニア |
15 | 武川康太 | 内野手 | 3 | 神奈川 横浜市汲沢中 | 中本牧シニア |
16 | 津田啓史 | 内野手 | 1 | 熊本 熊本市長嶺中 | 熊本中央ボーイズ |
17 | 大手晴 | 外野手 | 1 | 静岡 磐田市竜洋中 | 浜松シニア |
18 | 松本隆之介 | 投手 | 1 | 神奈川 横浜市名瀬中 | 戸塚シニア |
19 | 木下幹也 | 投手 | 1 | 東京 練馬区開進第三中 | 世田谷西シニア |
20 | 小島歩空 | 捕手 | 1 | 神奈川 横浜市名瀬中 | 戸塚シニア |
横浜高校の南神奈川県大会の登録メンバーを見ると、神奈川県出身が9人、神奈川県以外の関東圏出身が7人(栃木3/千葉・東京2)、関東圏以外の出身が4人と意外にも地元神奈川出身の選手が多いことが分かります。
また、横浜高校のスタメンですが南神奈川県大会決勝の鎌倉学園戦のスタメンは次のようになっていました。
1(中)小泉龍之介(右・右)
2(三)山崎拳澄(右・右)
3(二)齊藤大輝(右・右)
4(一)万波中正(右・右)
5(右)河原木皇太(右・右)
6(左)長南有航(右・左)
7(捕)角田康生(右・右)
8(投)板川佳矢(左・左)
9(遊)遠藤圭吾(右・左)
また、準決勝の星槎国際高校湘南戦では万波選手がライト、一塁には内海貴斗選手に入り、河原木選手がスタメンから外れました。
万波選手は投手、一塁手、外野手が出来るので横浜高校のスタメンは万波選手のポジションに左右されますが、基本的には上記のスタメン・打順が軸になると予想されます。
そして、先日発表された夏の甲子園登録メンバーでは1年生投手の松本・木下両投手が外れました。
また、背番号も変更になり、南神奈川県大会で活躍した万波選手が13→9、河原木選手が9→7、長南選手が7→13、小島捕手が20→18になりました。
横浜高校の注目選手は?
次に横浜高校の注目選手を学年別にみていきましょう。
今年のドラフトにも関わる3年生ではやはり万波中正選手に注目が集まります。
万波選手は父がコンゴ共和国出身、母が日本人のハーフです。
万波選手は中学時代、陸上部との兼部で、1年時には100mハードルで都大会4位、3年時は砲丸投げで都大会優勝は並外れた運動神経の持ち主です。
万波選手は投手としてもMax147km/hの速球を投げる二刀流ですが、何より高校1年生の時の神奈川県大会で横浜スタジアムバックスクリーン直撃弾を打ったことが有名ですね。
万波選手はその後伸び悩んだ時期もありましたが、今夏の南神奈川県大会では打率.542、決勝では横浜スタジアム上段に運ぶ特大ホームランを放ち存在をアピールしました。
また、横浜高校の背番号1を背負う板川佳矢投手は1年生の時から背番号1を背負っており、持ち前のコントロールで、南神奈川県大会では20回2/3を投げて25奪三振とイニング数を上回る三振を奪いました。
この他には、高校通算22ホームランと長打力があり、足も速い長南有航選手も注目です。
2年生では侍ジャパンU-15代表にも選ばれ、Max152km/hの速球と多彩な変化球を武器としている及川雅貴投手に注目です。
全国30もの強豪校のスカウトを受けましたが横浜高校に入学し、来年のドラフト有力候補です。
この他には、横浜高校のリードオフマンを務める小泉龍之介選手も期待の選手です。
そして1年生では父が東京ヤクルトスワローズで活躍した度会博文選手の息子、度会隆輝選手に注目です。
度会選手も侍ジャパンU-15代表の3番打者としてアジアチャレンジマッチの優勝に貢献し、大会最優秀選手にも選ばれた選手であり、南神奈川県大会では代打成績が5打数5安打、大会通算でも9打数7安打と非凡な才能を見せつけています。
この度会選手ですが、TBS系列『炎の体育会TV』の「野球100秒チャレンジ」で並み居るプロ野球選手を抑えて完全制覇をした選手(当時佐倉リトルシニア所属の中学生)でもあります。
このように横浜高校にはこのような数多くの才能あふれるスターが揃っています。
横浜高校の監督は?
横浜高校を指揮しているのは平田徹監督です。
平田監督は1983年5月10日生まれの35歳とかなり若い監督です。
平田監督は選手としては捕手としてプレーしており、夏の甲子園には2回出場経験があり、3年時には主将としてベスト4に導いています。
平田監督はその後国際武道大学に進学して野球を継続し、大学卒業後には横浜高校の野球部コーチに就任、2010年には部長の定年によって部長に昇格しました。
そして、2015年の夏の大会(この年は現中日の小笠原慎之介率いる東海大相模高校が優勝)後勇退した渡辺監督の跡を継ぐ形で監督に就任しました。
そして、平田監督は高校として今年史上初の夏の県大会3連覇を達成しました。
ネットの反応まとめ
今年は北神奈川県大会が慶応義塾高校、南神奈川県大会は横浜高校が制しました。
万波選手や及川投手に注目が集まりがちですが、横浜高校は学年のバランスが良く1年生にも度会選手のような次世代の中軸を担う選手もベンチ入りしています。
個人的にはリトルシニア時代から評判が良かった木下・松本両投手がベンチから外れたのは残念でしたが、登録メンバーに入った18人の甲子園での活躍に注目しましょう。