無料タクシーの「ノモック」とは?違法じゃないの?仕組みは?

日本初の運賃無料タクシーサービス「ノモック」が、平成31年3月から配車・運行が開始されることが発表され、その運営資金5000万円を株式投資型クラウドファンディングで、開始からわずか4分30秒という過去最速で調達、大きな話題になっています。

タクシーが無料で使えるなら、こんなに便利で助かることはありませんよね。

そこで今回は、この気になる無料タクシー「ノモック」とはどんなものなのか、無料で運営できる仕組みや違法性はないの?など、気になるところをシェアしたいと思います。

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運賃無料タクシー「ノモック」とは

運賃無料タクシー「ノモック」。一体どんなものなのでしょうか。

この「ノモック」を運営するのは、「株式会社nommoc」。

社長は15歳で大型イベントの映像演出などを手がけるセブンセンスを設立して、かつて大きな話題になった吉田拓巳氏です。

この「ノモック」を利用するのは、とても簡単。

利用したい人(=利用者)はスマートフォンの専用アプリで、利用者情報(性別や年齢、趣味嗜好など)を登録します。

そして、利用したいときに専用アプリで配車を申し込み、目的地まで乗車するだけ。

目的地に着くまでの間、車内にあるディスプレーに利用者の趣味嗜好にあった商品やショップ等の広告が流れます。

そして、利用者は運賃を払わずに下車

運賃にかわる運行コストは、広告費から賄います

また、利用者の嗜好や行先のデータが蓄積されるので、利用回数が進むと、さらに利用者の好みにマッチした広告が流れる仕組みになっています。

さらに将来的には、AIが利用者の行動パターンや行先データなどを分析、趣味嗜好を学習することで、より高い精度で、個々の利用者にあった情報が見られるようになったり、車内の広告で気に入ったものがその場で購入できるサービスなども検討されているそうです。

まずは、2019年3月に福岡県天神市で試験運用を開始し、2020年を目標に国内の主要都市へサービスの展開を予定しているとのこと。

本当に実現し、さらに運行地域が広がっていったら、とても便利で、すごいことですね。

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運賃無料タクシーは違法じゃないの?仕組みは?

タクシーを無料で使って、行きたい場所に行けるなんて利用者にはとてもありがたいサービスですが、なぜ無料で運営できるのでしょうか。

まず、無料が可能な仕組みから見てみましょう。

「ノモック」は車内ディスプレーの広告費で収益を上げるので、乗車賃が無料にできるとのことです

この広告費だけで本当に収益を上げられるのか?という疑問もありますが、アプリの利用で乗客の性別や年齢、趣味趣向が分かるため、個々にマッチした広告がより効果的に流せます。

この広告の効率化や、将来的に、広告で見つけた商品などの車内購入が見込めることで、その分広告費を上げることができ、収益もさらに上がる、と考えられているようです。

では、次に、運賃無料タクシーは違法ではないのかという点です。

日本でタクシー業を行うには、営業許可が必要で、許可されるとナンバープレートが緑地になりますよね。

その許可を取らずに、自家用車でタクシー業、乗客との金銭収受を行うと違法なのですが、これがいわゆる“白タク(白タクシー)”です。

その点で、「ノモック」は、利用者から乗車賃をもらわないので、違法ではないと考えられているようです

また、ノモックの担当者の方の話では「タクシーやバスを使って乗客を運ぶ時に必要な二種免許でやるわけではありません。ホテルの送迎車と同じ仕組みで事業を行います」とのこと。

(参考記事:@niftyニュース https://news.nifty.com/article/economy/business/12117-8496/)

いってみれば、大型商業施設が最寄駅などから無料シャトルバスを運行するのと同じように、近隣にある複数の商業施設で共有するピンスポット型の交通手段という感じでしょうか。

この点からも、「ノモック」は、実例に倣っていることもあり、法律的にセーフのような気がしてきます。

ただし、です。

以前「みんなのウーバー」というものがありました。

これは、“ライドシェア”といって、一般ドライバーの車を使って、相乗りするシステムでした。

具体的には、利用者がスマートフォンのアプリで場所を指定して配車を依頼すると、ウーバーに登録された一般ドライバーの車がきて目的地まで乗せるというものです。

この「みんなのウーバー」の時も利用者からドライバーに金銭収受はありませんでした。

しかし、ウーバー側から登録していた一般ドライバーに、実験データの提供、ガソリン代、通信費の実費と称して対価を払っていたため、国土交通省から「有償の旅客運送」に該当する、いわゆる「白タク業と同等」と判断されて中止を指導されたということがありました。

今回の「ノモック」も乗車賃の収受はありませんが、果たして、国交省から何も言われず運行となるのでしょうか。

今後、徐々に明らかにされていく詳細に注目ですね。

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ネットの反応まとめ

大きな話題になっている無料タクシーや「ノモック」について、ネットの声を集めてみました。

期待の声がある中、「本当にうまくいくの?」と疑問の声もありました。

『うまくいって欲しいな』

『採算は十分とれそう』

『うまくいくのかな』

『自動運転になったら合理的』

『アンマッチが起こるんじゃないかな』

『持続性はやってみないと』

『固定概念が変わった』
https://twitter.com/kouone1102/status/995996668343414784

『運転手の給料も定額制に?』

『人に賭けた』

『圧力との戦いが肝になりそう』

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日本初の運賃無料タクシー「ノモック」が、クラウドファンディングでその資金調達を過去最速で達成し、大きな話題になりました。

それだけ大きな期待が集まっている事業だということがわかります。

利用者は無料でタクシーを利用でき、広告(出資)側は有効な広告をうつことができる。

本当に実現したら、お互いwinwinですよね。

まずは、平成31年の試験運用に注目して待ちましょう!